昔のお祝い物

カタログギフトなど多種多様なものが選択できるのが良い

 

結婚式のあり方ほど変遷を繰り返してきたものはないのではなかろうか。現在では景気の動向やら、コロナ禍の関係などのご時世もありジミコンなどといった小規模な開催が主流のようだが、昔の結婚式といえば派手々々なものが多かった。

 

 

大事に育てた、大切な息子娘の門出だったり、場合によってはこの結婚が親兄弟その他の将来を決する大切なイベントだったりするわけだから、余計と気が入るものだったり。

 

 

そんな事は現在でも変わらないのであろうが、昔はとにかくデカくしたがったものだ。

 

 

お色直しはゴンドラで登場!なんて事もあった。バブル真っ盛りに結婚式をあげた友人夫婦は御授かり婚でもあったので、赤ちゃんを抱っこしながら降りてきたのは30年が経過した現在でも語り種である。

 

 

式やら披露宴も派手だったが、引き出物なんてものもずいぶん凄まじかった。

 

 

なにしろデカいもの派手なもの、という発想なのだ。折り詰めにされた料理から始まって、赤飯、引き菓子が3種4種に両家の名前の入った時計やら絵皿やら。

 

 

少し時代は遡るが、「錦華糖」なんてものもあった。

 

 

七福神や大きな鯛を形どり、色づけした砂糖の塊りなのだ。

 

 

 物のない時代にはとても重宝されたのであろうが、さすがに私の体験した昭和50年代ともなると、喜ぶ人も少なくなっていた。そんな状態だから、結婚式の帰り道ともなると、両手で持てないほどの荷物となり、お祝いに行ったのか、筋トレに行ったのか判別がつかなくなるほどでの状況であった。

 

 

カタログギフトなんてものが登場したのは平成になってからであろうか。

 

 

持ち運びは楽、というかポケットにひょいと入れてこられるくらいのサイズだし、価格こそ記載されていないが、様々なものが選択できて楽しい。先だって知人の子どもの結婚式に出席したら、引き菓子とともにもらってきた。

 

 

ハーモニックという会社の製品らしいが、じつにいろいろ。

 

 

食べ物からアクセサリーに至るまで多種多様なものがある。私は「松坂牛のしぐれ煮」なるものに惹かれているのだが、家内は違うものを所望しているようだ。

 

 

こちらハーモニックのホームページをみると結婚式だけでなくお中元やお祝いなどにも使えるのだとか。

 

 

おおおそうであったか!おーい!これからちょっとしたことはコレで済ませよう!といったら家内は既に導入しているのだそうだ。

 

 

あああ、すっかり時代に取り残されてしまったようだ。

 

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